ROG Allyのメモリ増設はできるのか結論から
結論から言うと、ASUS ROG Allyのメモリ増設は、一般的なユーザーが自分で行うことは想定されていません。理由はシンプルで、ROG Ally
のメモリはマザーボードに直接はんだ付けされたオンボードタイプだからです。ノートパソコンのように裏ぶたを開けてSO-DIMMスロットに差し替える、という構造にはなっていません。
そのため「メモリを16GBから32GBに増やしたい」と思っても、パーツを買ってきて差し込むだけでは完了しません。基板ごと交換する、あるいは専門業者にBGAリボールと呼ばれる高度な作業を依頼する必要があり、メーカーの保証対象外になる可能性が高い行為です。
この記事では、ROG Allyのメモリ増設を検討している人が知っておきたい、公式の考え方、現実的な選択肢、注意点を順番に整理していきます。
そもそもROG Allyのメモリはどんな仕様なのか
ROG Allyは、AMDのRyzen Z1シリーズを搭載したWindows搭載ハンドヘルドゲーミングPCです。メモリはLPDDR5規格のオンボード実装で、モデルによって容量が異なります。上位モデルでは16GBを搭載している構成が一般的です。
ここで押さえておきたいのは、ROG Allyのメモリが「増設」ではなく「共有」される点です。APUがCPUとGPUの役割を兼ねるため、システムメモリの一部がグラフィックス用に割り当てられます。つまり、16GBあってもすべてをゲームのシステム用に使えるわけではありません。
この仕組みを理解しておくと、「メモリを増やせばもっと快適になるのでは」という疑問が出てくるのも自然です。ただし、物理的にスロットがない以上、増設という手段は取りにくいのが実情です。
ROG Allyのメモリ増設が現実的でない理由
オンボード実装でスロットが存在しない
先ほど触れたとおり、ROG Allyのメモリは基板直付けです。デスクトップPCや一部のノートPCのように、増設用の空きスロットは用意されていません。これは本体の薄さと放熱設計を優先した結果と考えられます。
分解すると保証が受けられなくなる可能性
メーカーは、ユーザーによる分解や改造を推奨していません。自分で基板に手を加えた場合、保証や修理対応の対象外になることがあります。ROG Allyを長く使いたいなら、このリスクは無視できません。
BGA作業は専門業者でも難易度が高い
仮にメモリチップを交換するとしても、BGAパッケージのはんだ付けをやり直す高度な技術が必要です。失敗すれば本体が起動しなくなる可能性もあります。費用も安くはなく、ROG Ally本体の価格を考えると割に合わないケースが多いです。
メモリ増設の代わりにできること
増設が難しいなら、別の方法で快適さを追求するのが現実的です。ここではROG Allyユーザーが実際に取り組みやすい改善策を紹介します。
ストレージを高速なmicroSDカードやSSDに換える
ROG AllyはmicroSDカードスロットを備えており、ゲームのインストール先を増やせます。ただし、読み込み速度を重視するなら内蔵SSDの交換が選択肢になります。SSD交換はメモリ増設よりは現実的ですが、こちらも自己責任である点は変わりません。
不要な常駐ソフトを減らしてメモリを空ける
Windowsは起動時に多くのアプリが常駐します。設定を見直して不要なスタートアップを止めるだけでも、体感の動作が軽くなることがあります。ROG Allyのメモリを増やす前に、まずは使い方の見直しをしてみましょう。
グラフィックス割り当てを調整する
一部の環境では、GPUに割り当てるメモリ量をBIOSやユーティリティから変更できる場合があります。ただし設定項目はモデルやファームウェアによって異なるため、公式情報を確認しながら慎重に試す必要があります。
ROG Allyのメモリ増設を依頼する場合の注意点
どうしても容量を増やしたい場合、非公式の改造サービスを利用する道があります。ただし次の点は必ず確認してください。
- 作業実績と保証内容が明確か
- 失敗時の補償があるか
- 改造後にメーカーサポートが受けられなくなることを理解しているか
- 費用対効果が見合うか
これらを踏まえると、多くの人にとってROG Allyのメモリ増設は「最後の手段」と考えたほうがよいでしょう。まずは設定の見直しやストレージの整理で対応するのがおすすめです。
ROG Allyのメモリ増設に関するよくある疑問
16GBモデルでもゲームは快適に動く?
タイトルによりますが、設定を調整すれば多くのゲームは楽しめます。重いゲームでは解像度や画質を下げることでフレームレートを確保できます。ROG Allyの強みは持ち運べる点なので、設定を工夫しながら使うのが現実的です。
メモリ増設キットは売っている?
ROG Ally専用の増設キットは一般的に流通していません。オンボード実装のため、そもそもキットという形になじまないのです。
公式がメモリ増設に対応してくれる?
メーカーがユーザー向けにメモリ増設サービスを提供しているという情報は確認できていません。公式サイトやサポートに問い合わせるのが確実ですが、期待しすぎないほうがよいでしょう。
ROG Allyのメモリ増設を考えたらまず確認したいまとめ
ここまで見てきたように、ROG Allyのメモリ増設は、構造上ハードルが高い行為です。オンボード実装でスロットがなく、分解すれば保証リスクも伴います。どうしても容量を増やしたい場合は専門業者への依頼になりますが、費用とリスクを天秤にかけて判断してください。
一方で、設定の見直しやストレージの拡張、不要なソフトの整理といった工夫で、体感速度を改善できる余地はあります。ROG Allyを快適に使う近道は、無理な改造よりも日々のメンテナンスかもしれません。
もし買い替えや買い足しを検討しているなら、ROG Allyの上位モデルや、メモリ容量が異なる構成を比較してみるのも一案です。自分のプレイスタイルに合った一台を選ぶことが、結局は満足度につながります。

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